こんにちは、オトメンパパです。
やっと梅雨が明けましたね~!
しかし梅雨が明けたら、やはり暑いですね。朝、水やりをするだけでけっこう汗をかきます。エアコンのクーラーに慣れた現代人には健康的なことかもしれませんが(^_^;)
そんな暑い8月なので、バラも暑さで体力を消耗しやすい時期です。下葉が黄色くなったり、半分くらい落葉することもあると思います。
そのため、8月のお世話・お手入れは主にバラを元気に保つ、弱っていたら回復に努める、という内容になります。7月とほぼ同じです。
具体的には、摘蕾、暑さ対策、水やりを忘れない(笑)、除草と中耕、などになります。
地味なお手入れですが、8月後半から9月前半にかけては夏剪定もありますよ。サッパリしますよね。
それでは、8月のバラの育て方とお手入れ方法です♪
バラの8月の育て方とお手入れ!
8月のバラのお手入れ方法と育て方です。
- 暑さ対策:二重鉢や西日がきつければ日除けや半日陰へ移動
- 体力を残すために摘蕾(てきらい)しよう
- 葉を落としていたら活力剤をあげよう
- シュートの処理:ピンチして枝数を増やす・つるバラはまっすぐ伸ばす
- 病気予防:薬剤散布or無農薬対策
- 害虫予防&駆除にはオルトラン粒剤&テッポウムシの予防と駆除
- 除草と中耕!いつものです(笑)
- 夏剪定前に追肥しておこう♪
8月のお世話は、過酷な夏をバラが乗り越えるためのお手伝いになります。
また、秋の開花が楽しめるバラは8月後半~9月前半に夏剪定も行いますので、それに備えて1週間前に追肥をしておきましょう!
それでは、それぞれ見ていきますね~^^
暑さ対策:二重鉢や西日がきつければ日除けや半日陰へ移動
梅雨が明けて、ますます暑くなってきています。天気予報でも熱中症対策の危険度で「危険!」や「警戒」と載っている日も多くなりました。
そんな気候ですので、8月のバラも暑さで夏バテしやすくなっています。放っておくと葉が黄色くなって落葉したりしますので、下記のような方法で暑さ対策のお手入れをしてあげましょう。
- 鉢を二重にする
8月の真夏の太陽で鉢が熱くなりますと、中の根にも熱さの影響が出ます。鉢をさわると熱くなっていますよね。
そのため可能であれば1~2まわりくらい大きめの鉢の中に、バラの鉢植えを入れてあげましょう。直射日光から守られ、かなりマシになります。 - 半日陰へ移動
8月の西日は強烈です。人間もげんなりしますよね。。
バラには日光が必要とはいえ、暑さに強くないバラの品種には、太陽の日差しが一日中はキツい場合があります。そのため、午前中は日が当たり午後は日陰になる建物の東側への移動がおすすめです。我が家のバラでは東側のバラは元気で、けっこう効いているように思えます。
また、バラにも暑さに強い品種と弱い品種があります。そんなバラを選ぶとお世話が軽減されます。
例えばデビッドオースチンのオリビアローズオースチン、メイアンのフロンレンティーナ、コルデスのクリスティアーナ、コスモスは真夏でも全く葉が落ちませんでした。病気にも強い品種としてご紹介していますが、暑さにも強いようです。
オリビアローズオースチンが開花!香りと花持ちは? つるバラのフロレンティーナが開花♪香りと花もちは? コスモス(バラ)が開花!病気に超強く可愛い!香りの超素晴らしい、デルバールのラ・ローズドゥモリナールも強いですよ~
体力を残すために摘蕾(てきらい)しよう
真夏のバラは摘蕾(てきらい)がおすすめです。
まだ蕾が小さい内に手で摘みましょう。すでにつぼみが大きくなっていたら、剪定バサミで切り取りましょう。
真夏の摘蕾がおすすめな理由です。
- バラは蕾をつけ開花するためにかなりのエネルギーを使うので、そのエネルギーを節約して夏バテ予防にいかします
- 真夏のバラはあまり良い花が咲かないことが多いです
- 暑くて人間もあまり庭に出たくないので(笑)花がらの処理が不要になり一石二鳥です
もちろん、摘蕾せずに開花を楽しむのもアリです。春とは全然違う形で咲くことが多いので、そんなバラを観察するのも面白いと思います。
葉を落としていたら活力剤をあげよう
バラが夏バテして葉をたくさん落としてしまっていたら、リキダスなどの活力剤がおすすめです。弱っている時は肥料よりも活力剤を適量に薄めて与えることで、カルシウムなどミネラルを中心とした成分が根っこの成育に役立ち、弱った株の復活を手助けします。
また、うっかり水切れを起こしてしまった時にも活力剤は良いですよ。
実は先日水切れして枯れかけたバラがありまして・・・
きちんと毎日水やりをしていたのですが、なぜか一つの鉢だけあげ忘れていたみたいで、葉がかっさかさに(涙)
活力剤あげておきました・・・
シュートの処理:ピンチして枝数を増やす(つるバラはまっすぐ伸ばす)
8月というより、春から秋までベーサルシュートが発生したら必ずやるお手入れです。
バラの株元から元気なベーサルシュートが出てきた時は、ピンチしましょう(つるバラ以外)。
ピンチとは、シュートの先端を手で折り取ることを言います。手で折り取った場合をソフトピンチ、剪定バサミを使った場合をハードピンチと言います。
ピンチしないと、そのシュートにエネルギーが集中しその枝だけがグングン伸びてしまい、その結果不格好な1本立ちの株になることがあります。
ピンチする箇所はバラのサイズや樹形によって変わりますが、目安として5枚葉が5~7枚つけたらピンチしましょう。シュートの勢いが強い場合は、さらに伸びた部分に対してピンチを行う時もあります。
バラのベーサルシュートをピンチ!その役割は?また、つるバラはピンチせずにシュートをでいるだけ真っ直ぐ冬まで伸ばします。つるバラはびよーんとシュートが伸びてくるので、支柱やアーチなどに麻ひもでゆるく結んでおきましょう。
先日、ブログの読者さんにまっすぐシュートを伸ばしていて、ベランダの天井付近など上の方(例えば地上2.5メートルくらい)でまっすぐ保つことができない場合はどうしたら良いか?と聞かれたのですが、その場合はもう自然にまかせるしか、またはそこで一度ピンチして他の枝の成長を促すか、ですね。
バラのベーサルシュートの処理(つるアイスバーグ)病気予防:薬剤散布or無農薬対策
8月は暑さでうどんこ病は出にくくなりますが、黒星病は出やすくなりますので、病気予防も大事なお手入れです。
薬剤を散布する場合は2週間~1ヶ月おきくらいに行うと良いようです。
私は病気用の薬剤散布はしませんので、できるだけ病気に強い品種を選び、薬剤の代わりに有機液肥を葉面散布&米ぬかをパラパラとまいています。
(今年は米ぬかをまくことをさぼったら、葉っぱがほとんどなくなった品種がいくつかあります(^_^;))
有機液肥や米ぬかを葉面にまくことで善玉菌を増やし、うどんこ病や黒星病の菌が活動しにくくする仕組みです。理屈を考えると、なるほどと思えますよね。菌は奥が深いです。
害虫予防&駆除にオルトラン粒剤&テッポウムシの予防と駆除
病気を予防したら、バラの害虫予防も行いましょう。8月は害虫も活発です。
暑いから庭に出たくないな~なんてバラをしばらく見ないでいると、上↑の画像のようにチュウレンジハバチの幼虫に食い荒らされて無残なことになります(なりました)。。。
ただ、散布する農薬はご近所への気遣いや自分と子供などの家族、ペットなどへの影響に気を配る必要があったりしますよね。そんな時、オルトラン粒剤は便利です。株まわりの土にパラパラとまいておくことで害虫の予防と駆除に効果的です。
オルトランの仕組み次の通りです。
- オルトラン成分が水に溶けそれをバラが吸い上げる
- バラにまわったオルトラン成分の効いた葉を害虫さんがかじる
- 害虫に薬剤がきく
少しはかじられますがなかなか効きますよ。
バラの害虫!どんな種類の虫がいるの?一覧で!また、カイガラムシには残念ながらオルトランは効かないように感じています。気がついたら知らずに増えているので効いていないのでしょう。そんな時は歯ブラシでこするのは大変なので、ホースのジェット水流で吹き飛ばしましょう。とても簡単ですよ^^
ただ、バラの新芽は弱いので一緒に吹き飛ばさないようにご注意くださいね。
バラのカイガラムシ!ジェット水流で簡単駆除完全に無農薬、オルトランも使わないでやってみよう!という場合は、以前片栗粉を水で溶いてアブラムシ退治をしてみたことがあるので、試してみてはいかがでしょうか。手間ですが意外と効果がありますし、効き目が確認できるので楽しかったです。
バラのアブラムシ駆除!無農薬で成功しました!あと忘れてはいけない害虫が、カミキリムシの幼虫、テッポウムシです。
バラの株元からおがくずが出ていたら、テッポウムシが株の中でバラをむしゃむしゃ食べていますので、早急に対処してあげてください。
駆除の方法はこちらをご覧ください。
バラのテッポウムシ!駆除方法をご紹介!また、予防はこちらをご覧ください。
テッポウムシの予防!バラをグリプロで保護してみた♪除草と中耕!いつものです(笑)
夏は雑草も恐ろしいスピードで生えますよね。バラは元気がなくなるのに、なんなんでしょうねヽ(`Д´)ノ
そんな雑草を除草して、土の表面を軽くほぐしておいてあげましょう(中耕)。
毎月ご紹介しているので、もう要らないかな?と思うのですが、これがないと雑草だらけになるのでやはり要るな~と思うお世話です。
そんな中耕のメリットは、土が柔らかくなり、土の中に酸素が届きやすくなることです。水や肥料分もよく浸透します。それに、やった後の達成感もありますよ(笑)
また、枯れ葉や雑草がバラの株元から無くなることでカミキリムシの産卵を防ぎやすくなります。あいつらは草ぼうぼうで身を隠せるようなバラを好んで産卵しますので、そういったメリットもあります。
手順は次の通りです。
スコップで土の表面2センチくらいをガシガシ耕し、細かい雑草も取りましょう。
中耕できたら、株まわりに堆肥を厚さ1~2センチくらいマルチすると、生育が良くなりますよ^^
中耕中にオルトラン粒剤をまいておくと、一度ですむのでオススメです。
夏剪定前に追肥しておこう♪
バラは、9月の前半(または8月後半)に夏剪定を行います。夏剪定で樹形を整え秋の開花を揃えます。
その夏剪定の準備として剪定予定の1週間くらい前に追肥をしておくと、ちょうど剪定する頃に効いてきますので、オススメです。
8月はちょっと地味なお手入ればかりですが、9月は夏剪定があるので楽しみです^^
さいごに
8月のバラの育て方とお手入れ方法でした!
今年の夏もかなり暑いので、熱中症にはお気をつけください。
私は今まで熱中症にはなったことがなかったのですが、先日仕事中になりかけました。
通常の体調なら大丈夫だったのですが、前日に食べたランプフィッシュの卵(安いキャビア)が少し傷んでいたようで、体調が良くなかったんです。。。
そういった時に暑さでやられ、大量の汗と吐き気、めまいでかなり辛く苦しい思いをしました(^_^;)
エアコンが効いていたはずですが、弱めでかなり暑く感じ、ノロウィルスにかかった時に似た苦しさでした。
皆様も体調がちょっと普通ではない・寝不足気味だ、なんて時などお気をつけくださいませ。
以前、イングリシュローズの根腐れの件で投降した岡山のMと申します。8月の手入れ楽しみに早々拝見いたしました。今、うちのバラで怠っていることがないか、再確認させて頂きました。本とか、動画、色々皆さん書かれていますが、ブログには、一つのことに対して、正反対のことをいわれて、他の投稿を真っ向から、非難される方がいらっしゃいますが、人それぞれバラの育て方があります、あまりSNSでそのようなことはしないほうが良いと思います。その点オトメンパパさんの投稿は、とても、楽しいので、9月をまた、楽しみにしています。ちなみに、私が今、対処中なのが、猫の糞害による葉のクロロシスの症状とハダニとの格闘です。自宅で約70本位、バラを鉢と地植えにしていますが、サラリーマンしながら育てるのは、大変ですが好きなので頑張っています。暑い日が続きますが体に気をつけて頑張ってください。
M・敏昭さん、こんにちは。(今回も名字をイニシャルに変更しました)
> 8月の手入れ楽しみに早々拝見いたしました。
ありがとうございます!
> 本とか、動画、色々皆さん書かれていますが、ブログには、一つのことに対して、正反対のことをいわれて、他の投稿を真っ向から、非難される方がいらっしゃいますが、人それぞれバラの育て方があります、あまりSNSでそのようなことはしないほうが良いと思います。
ごもっともだと思います。否定したりすると、なんか殺伐として楽しくないですよね(^_^;)
> 私が今、対処中なのが、猫の糞害による葉のクロロシスの症状とハダニとの格闘です。
猫ちゃん、うちにも来ているようです。落とし物に困っています。。。
> 自宅で約70本位、バラを鉢と地植えにしていますが、サラリーマンしながら育てるのは、大変ですが好きなので頑張っています。暑い日が続きますが体に気をつけて頑張ってください。
ありがとうございます。すごい株数ですね。それは大変だと思います。
Mさんもお身体ご自愛くださいませ!
いつも丁寧にありがとうございます^ ^
つぼみがついたので喜んでいたのですが、摘蕾してみようと思います^ ^
その方がバラもよろこぶんですね!
体調、どうぞお気をつけて^ ^
ハルミさん、こんにちは。
こちらこそブログをご覧いただき、ありがとうございます!
ハルミさんも熱中症などお気をつけください~
初めまして!福島県に住む薔薇を育て始めて3年目の初心者です。全て地植えで、8種を育てています。
毎月のお手入れ方法を拝見させて頂き、とても参考になります!頑張ろうと思えます(^^)
お忙しいのに申し訳ないと思いつつも、もし良ければオトメンパパさんにピエール・ドゥ・ロンサールについて教えて頂きたい事が3つあります。
① 500×80cmの花壇に3本を植え、壁面に誘引しております。この場合の施肥は、毎年同じ場所で、株元から30cm離れた周囲に中耕して施せば良いのですか? それとも毎回違う場所に施した方が良いのでしょうか?
② ピエールは前年に咲いた枝には次年には咲かないとあるのですが、夏に育ったシュートと更新して切ってしまうという事でしょうか?それとも次の次には咲くようになるということですか?
③ 毎年株元から30cm離した周囲に中耕して施肥するだけで大丈夫でしょうか?
(下草としてアイビーをバラの株元を除いて全面的に植えているので肥料が行き届いているのかが心配でいます)
Masakoさん、はじめまして!
福島県、行ったことがあります^^
会津若松城を観光しました♪
> ① 500×80cmの花壇に3本を植え、壁面に誘引しております。この場合の施肥は、毎年同じ場所で、株元から30cm離れた周囲に中耕して施せば良いのですか? それとも毎回違う場所に施した方が良いのでしょうか?
違う場所がおすすめです。理由は、穴を掘り堆肥を入れることで、その部分の土が柔らかく良い土になります。毎年ずらしていくことで、良い土がローテーションしていきます。
> ② ピエールは前年に咲いた枝には次年には咲かないとあるのですが、夏に育ったシュートと更新して切ってしまうという事でしょうか?それとも次の次には咲くようになるということですか?
夏に育ったシュートは来年咲くので、切らずに大事にしてあげてください。
来年咲かないというのは、今年咲いた枝から新しく発生した枝には咲く、という意味になります。
ちょっとややこしいですよね(^_^;)
> ③ 毎年株元から30cm離した周囲に中耕して施肥するだけで大丈夫でしょうか?
> (下草としてアイビーをバラの株元を除いて全面的に植えているので肥料が行き届いているのかが心配でいます)
大丈夫ですが、大株になるにつれ、もう少し離れても良いと思います。根の先端付近から養分を吸いやすいそうなので、大株になるにつれ、根の先端部分も30センチあたりから、40センチあたりに拡大していくからです。でも、あまり深く考えなくても参考程度で大丈夫だと思います。
アイビーは雑草対策ですか?良さそうですね^^
アイビーは凄く茂りますので、年によってはアイビーを多少切ってあげて、そこに穴を掘る必要もあるかもしれません。でも、アイビーは超強いのですぐに元通りになるはずです^^