バラのがん腫病対策をしました!根本治療の方法

バラのがんしゅ病対策!根本治療の方法

バラのブログを運営して10年ほど経ちますが、今まで対策方法がわからずに放置してきたテーマがあります。

可愛いバラを見つけて大切にお世話しているのに、気がついたら株元に謎のコブ・・・
そう、バラのがん腫病です。
根頭癌腫病(こんとうがんしゅびょう)というメジャーな病気で、バラの株元に次のような醜いコブを作ります。

バラのがん腫病になったノヴァーリスの株元

美しいバラには似合わない残念な病気ですよね。。。ロザリアンにとっても残念ですが、バラも不自然で痛々しい感じです。

さらに一度発症すると治す方法がないと言われていました。
そんなバラのがんしゅ病ですが、ようやく治療方法を発見しましたのでご紹介しますね!

バラのがん腫病とは?どんな病気?

バラのがんしゅ病は写真のようなコブが株元や根っこにできる病気です。がん腫の原因となる菌に感染し発症します。

バラのがん腫のコブのアップ

株元だけでなく土の中の根っこにもできます。

ただ、コブができてもバラは元気に成長することが多々あり、すぐに枯れるわけでもありません。

バラの病気としては、黒星病、うどん粉病に次ぐメジャーな病気ではないでしょうか?
しかし土壌にいる菌※が原因なので感染すると治す方法がなかなかなく、治療は難しく、対症療法というか、コブを除去して木酢液を塗る、などの方法しかありませんでした。

MEMO
※がんしゅ病となる原因菌は、土壌の常在菌であるという情報と、常在菌ではないという情報があります。

バラのがんしゅ病の感染経路は?

バラはがんしゅ病にどのようにして感染するのでしょうか?感染経路をみてみましょう。

がんしゅ病の感染経路は?
  • 地植えで隣に植えてあると感染することがある
    根が伸びて土の中で接触、接触しなくても土中を菌が移動できる?など、地植えで隣同士だと感染しやすくなります。
  • 剪定バサミを感染株と共用すると感染する
    樹液内に菌がいるため、剪定バサミの共有で感染します。

剪定バサミなんて普通は複数を使い分けませんので、知らずに感染が拡がってしまった!なんてこともあり得ます。

予防の難しい病気でもあります。

私はせっかくなので写真右側のちょっと高めの剪定バサミを新調しました( ´∀`)b

使い分ける剪定バサミ

また、根本的に治す方法はどんなバラの栽培本を読んでも載っていません。(たくさん読みましたが、見落としがあればすみません)

なので、半ば諦めかけていました。

しかし今回、とあるお店から購入した3株が全て半年以内にがん腫病になりました。
あ、これはまずいな、危険信号だな、うちの可愛いバラ達に感染するかも、と危機感を覚え、もう一度徹夜で調べる覚悟をしたところ・・・アッサリ治す方法が見つかりました(笑)

がん腫病になったバラ
  • 1つめ:ノヴァーリス(鉢植え)
    購入した時すでにコブがあり罹患していたので、お店に交換依頼。交換後、感染した株はこちらで廃棄してほしいとのことで、捨てるか迷ったが鉢植えにして隔離。
  • 2つめ:ビブラマリエ!(鉢植え)
    購入時はコブがなかったものの、夏にはコブを確認。
  • 3つめ:交換してもらったノヴァーリス(地植え)
    交換時はコブがなかったものの、夏にはコブを確認。

<がん腫になってしまったバラ>

バラのがん腫病になったノヴァーリス

株元にはっきりと大きなコブが確認できますね(涙)。

バラのがん腫病になったノヴァーリスの株元

裸苗でしたので、1つめは購入後すぐに発見できました。
家に届いた時はコブのなかった2つめも、交換してもらった3つめもがん腫病になりました。つまり、購入した全部のバラががん腫病になってしまいました。

購入後半年程度でがんしゅ病になる株は、元々感染していた可能性が高いそうです。

大苗は販売前に畑で生育させ大きく育てますので、畑の土壌ががん腫病の菌で汚染されているのかもしれません。
※常在菌なら汚染という言葉は妥当ではありませんね。

バラ苗は高額なので購入者としては正直困りますが、バラの生育農家さんも死活問題だと思います。販売側も生産側も大変なんだろうな、と思います。

バラのがん腫病の根本からの治療方法

ピキャットクリアに浸けたノヴァーリス

それではがんしゅ病の治し方・治療方法です。

ピーキャットというバラ苗のお店のブログで、大変興味深い記事を拝見しました。

ピーキャット流バラの無農薬栽培 体内洗浄の方法!

バラ体内の菌を殺菌する方法があり、その殺菌を行なったあとは有機土壌を保てば再発しなくなる、つまり罹患してしまったバラのがん腫病を完治できる、という画期的な内容でした。

がんしゅ病の治療方法
※商品名ピキャットクリア(次亜塩素酸水)をバラに吸水させて、バラの体内を殺菌するそうです。また、土壌のがん腫菌は弱い菌なので、有機土壌であれば善玉菌に負けて淘汰されるとのこと。

つまり有機土壌では常在菌ではない

長年の悩みが解消するような内容で、これは是非試したい!と思い、早速いくつかの商品を取り寄せましたので、がん腫がなくなるか再発しないか試してみたいと思います。

善玉菌という響き、期待が持てますよね^_^
とても楽しみです。

がん腫病の治療:鉢植え実践レビュー

鉢植えのバラから実践していきますね。
まず、植えてあるバラを鉢から出します。この時、枝が長いと邪魔になりますので、冬剪定は済ませておきます。

鉢植えのノヴァーリスの根鉢

根っこをいじっても問題ない時期=バラの休眠期(12月下旬~3月上旬)に行いましょう。

鉢から出したら、土を全て落とします。根に土が付いているとピキャットクリアが失活し、効果が薄くなるようです。

ノヴァーリスの根鉢の土を落とす

私は最初は歯ブラシでこすろうかと思っていましたが、根っこにはガッツリと土が入っていましたので、歯ブラシで擦れるレベルではありませんでした。

土を落としたノヴァーリスの根っこ

だいたい土を落とせたら、ホースのジェットで土を吹き飛ばしました。ゴバーっと勢いよくいきました(笑)

根っこに水を勢い良くかけて土を落とす

これで全ての土を落とせました。がんしゅのコブを確認しながら、コブを除去していきます。

根っこの内側のコブも取る

あちこちコブだらけです(笑)
手でむしるようにすると簡単に取れます。

根っこの内側にもコブが発生

根っこにも大きなコブがたくさん付いていました。

一つ一つ取り除いていきます。だいぶコブだらけです(涙)

バラのがん腫病のコブを取る

コブがちゃんと取れない部分はある程度取ったら良しとしました。
(本当はナイフで削った方が良いのかもしれません)

一体化して取れないコブ1

上とか下の写真のように半分埋まっているようなコブは取れないんですよね。

一体化して取れないコブ2

たくさんコブを取りました。病変部位って感じです。

取り除いたがん腫病のコブ

コブがある程度取れたら、いよいよピキャットクリアにつけていきます!

がん腫病の瘤を取ったバラ

バラにピキャットクリア(次亜塩素酸水)を吸水させる

ピキャットクリアはデリケートなので、次の点に気をつけて作成&作業しましょう。

注意
太陽光に弱いので、できれば屋根のある場所で行う。時間経過とともに失活していくので、液は作ってすぐに使う。

ピキャットクリアを作っていきます。下の写真は左から、カルキ抜き(なくても構いません)、ピキャットクリアA液、ピキャットクリアB液です。カルキ抜きは以前エビを飼っていた時の残りがあったので、塩素を除去するために使用しました(塩素の除去は我流です)。

ピキャットクリアの生成セット

塩素を除去したあと、ピキャットクリアのA液を分量通り入れます。

ピキャットクリアのA液

よく混ぜます。

ピキャットクリアのA液をよく混ぜる

ピキャットクリアのB液を分量通り入れます。よく混ぜたら完成です!簡単ですね( ´∀`)

ピキャットクリアのB液

注意
液を作成する途中は、薄める前の原液が素手に付かないように、目や口に入らないように注意して作業しましょう、この点は取り扱い説明書をご確認くださいね。

ピキャットクリアにつけて吸水させます。
太陽光が当たらないように玄関内に置きました。写真はノヴァーリスとビブラマリエを2株つけています。

ピキャットクリアを屋内に置く

時間は4時間ほどで良いそうです。1日つけても良いらしいので、後述する地植えの株は1日吸水させました。

注意
※次亜塩素酸水は時間経過とともに、どんどん失活して効果が薄れていくそうなので、2時間が経過した頃に液を新しく作り直しました。

作り直したピキャットクリアとバラ

ピキャットクリアに5時間漬け込んだノヴァーリスです。色がややオレンジ色に変色しています。

ピキャットクリアに漬け込んだノヴァーリス

給水後は植え付けです。バラの裸苗のように植え付けます。気をつける点は、裸苗よりも細かい根っこがたくさんある状態ですので、土が根の間にちゃんと入るように、勢い強めのシャワーや細い棒でつんつんしながら植え付けます。

ノヴァーリスを植え付ける

完成です!

植え替え済みのノヴァーリス

4月20日現在は芽吹いていますので、根っこをかなり触りましたが、生育は問題なさそうですね♪今年は蕾は摘蕾しようかと思っています。

4月のノヴァーリス鉢植え

がん腫病の治療:地植え実践レビュー

続いて地植えのノヴァーリスです。基本的に鉢植えの時と同じですが、地植えならではの疑問点などもありました。

剪定は済ませておきます。やや短めが良いでしょう。

地植えのノヴァーリス

地植えのノヴァーリスを掘り起こしていきます。

地植えのノヴァーリスを掘り起こす

掘り起こしたらジェット水流を使って土を落とし、がん腫病のコブの確認と除去です。

地植えのノヴァーリスのがん腫病のコブ1

こちらもかなりの数のコブがありました。

地植えのノヴァーリスのがん腫病のコブ2

さて、コブをある程度取り除いたら、ピキャットクリアをバケツに作り、つけます。
しかし・・・

株が大きすぎて、バケツに入りません!鉢植えとは違う、地植えならではですね。
あ、根っこの色がだいぶ変わるので今の色を覚えておいてくださいね。

地植えのノヴァーリスは大きくてバケツに入りにくい

バケツに根が全部入るまで、カットしました。

地植えのノヴァーリスは根っこを切って漬け込む

こちらは一晩つけてみましたので、根っこの色がかなり変わっています。ピキャットクリアを充分吸水したんですね。

バケツに入るように短く根を切ったノヴァーリス

少しあせりましたが、このようになっても大丈夫らしいので、気にせず植え付けていきましょう♪

ピキャットクリアに一晩浸けたら色が変わったバラ

植え付ける場所です。がん腫病のバラが植えてあった場所は再発しやすい※ので避けて、違う場所に植えます。ちなみについ先日までポエッツワイフが植えてあった場所です。
※土壌の消毒については次回のブログでご紹介しますね。

ちなみに植えた後で知りましたが、地植えはしばらく様子見して、鉢植えの方が良いそうです。がんしゅが再発した時、地植えだと土壌が汚染されるためです。まあ、これも経験ですね。

ノヴァーリスを植え付ける場所

地植えも裸苗と同じように植え付けます。
根っこの間にも土が入るように、シャワーで土を送り込みながら植え付けていきます。

根っこの間に土が入るように植え付ける

植え付け後はたっぷりと水をあげます。

植え付け後は水をたっぷりあげる

水が引くのを待って・・・

水がひいたところ

水がひいたら、レンガで覆います。

水が引いたらレンガで覆う

最近は、雑草予防のために土をレンガで覆うようにしています。

土のレンガ敷きで雑草対策をしました!

4月現在、葉っぱも展開してイキイキしていますので、こちらも問題なさそうですが、摘蕾はしようかと思っています。

4月のノヴァーリス地植え

おわりに

バラのがん腫病の治療方法でした!

この後は、がん腫苗が再発しないか観察していきますね。来年の休眠期にもう一度土を落として確認し、当ブログで結果を発表します。がんしゅ病のバラは3株ありますので、3株全部再発しないのか、一部再発するのか?

非常に期待しています!

5 COMMENTS

星月空

こんにちは。

がん腫。
去年新苗を買って、植えて、つい昨日がん腫を発見して落胆してます。
フランボワーズバニーユです。他のはチェックしてませんが店が原因だったらあと2本も疑わないといけないことに。
こちらのサイトで根本にあるのがとても似てるので分かりました。
まだ去年の秋に1輪しか見てないのにがっかりです。

畑も庭でやってるので病気が怖くて全て鉢で管理してましたが 根が突き抜けてたのでうーんって感じでした。

がん腫治療、リスクのが多いのに
勇気ある行動されてて尊敬します。

治療するのに根っこ洗ってその水は排水されますが大丈夫なのか気になります。
泥については次回書いていただけるとのことですが殺菌するの大変ですね。
私が個人的に考えたのは 熱湯ジャブジャブとか周辺黒マルチで日光浴消毒とかくらいしか浮かびません。ちなみに熱湯ジャブジャブではありは死にませんでした。ありに住まれてしまうと植物の生育が悪くなります。

がん腫の原因は 肥料過多とか化学肥料が原因なのであれば 園芸用の土や薔薇の土とかも使えなくなってしまいますね。
バラは普通に土買ってました。
畑は無農薬、無肥料でいわゆる落ち葉や草の堆肥だけでやってたので バラもそうしておけばよかったのかとか今更思いました。
バラも無農薬ではあったので黒星病にアブラムシやゾウムシやチュウレンジバチにやられ放題で秋バラはほぼ見れなかったですけど、今日初めて人間に無害で農薬ではないニームオイルというのを使ってみた所でした。

うどん粉病は自然農園派の人がストチュウというのが有名なようです。唐辛子やにんにくいれるパターンもあってそれだと虫もつかないらしいです。

無肥料だとうどん粉病が出ないというのは面白いですね。前の住人の植えた地植えのクイーンエリザベスがあるのですが剪定以外水やりもなしで無肥料で何の世話してませんでしたがたしかにうどん粉病はみたことなかったです。ただ黒星病はひどかった。でも毎年健気に咲いてくれてました。

次回の更新楽しみにしてます。
うちのどうしようか悩みどころです。2mくらいシュート伸びたんですが裸苗状態にするの9ヵ月後ですよね。憂鬱です。

返信する
オトメンパパ

星月空さん、こんにちは。

コメントありがとうございます。
がんしゅの「しゅ」の字が間違ってますね・・・orz
慌てて直しました(´ー`A;)

がんしゅ病、発見してしまうと悲しいですよね。うーん・・・という感じ、共感します。

> 治療するのに根っこ洗ってその水は排水されますが大丈夫なのか気になります。

自宅駐車場が砂利なので、こちらに流しました。花壇や畑には流したくないですね。

> 泥については次回書いていただけるとのことですが殺菌するの大変ですね。
> 私が個人的に考えたのは 熱湯ジャブジャブとか周辺黒マルチで日光浴消毒とかくらいしか浮かびません。ちなみに熱湯ジャブジャブではありは死にませんでした。

土は殺菌は諦めています。鉢植えに使っていた土は太陽光の下に1ヶ月くらい天日干しして、きゅうりやトマトを植える土として使います。
地植えは有機土壌にするためのグッズを購入しましたので、それで処置します。

> 無肥料だとうどん粉病が出ないというのは面白いですね。前の住人の植えた地植えのクイーンエリザベスがあるのですが剪定以外水やりもなしで無肥料で何の世話してませんでしたがたしかにうどん粉病はみたことなかったです。ただ黒星病はひどかった。でも毎年健気に咲いてくれてました。

クイーンエリザベスは手入れされずに1本だけの枝で長く伸びた状態でたまに見かけます。
黒星まみれで健気に咲いている、という感じで。ああいうの見ると、短く剪定したくなりますよね(笑)

返信する
星月空

こんちは
さっそくお返事ありがとうございます。

剪定は楽しいです。何も知らない時2m伸びてたのを枯れる覚悟もって片方だけ一気に短くしたらそちらのがにょきにょき良い枝がでて、バラってすごいなーと思いました。

土は塩害や放射性物質ですらEM菌とかでかえられるので、なんとかなると思います。微生物パワーで。

あれからYouTubeでたまたま能勢ばら園さんの動画にべと病と根頭がんしゅについて
あってそれをみてると、ウィルスや菌ではないというお話でした。
ホルモンとかの関係で遺伝子組み替えされてしまってその部分が異常であのようにでると。
その部分だけとって遺伝子組み替えの部分さえなくなってしまえば再発しないという話で
少し安心しました。ただまぁ人間もそうですが細胞の中に遺伝子組み替えになってしまった部分が残ってたら再発という話だったので、そうならない環境=土のとこに植え替えてでたとっていけばいずれは新陳代謝でなくなるんじゃないでしょうか。
何パーセントその細胞があればでてしまって成長が悪くなるのかわかりませんけど。

ありがとうございました。

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Robin ٩( ᐛ )و

はじめまして。ネットサーフィン中に漂着いたしました。

記事を拝見して、ハッとおもったのが、以前GAの講習で、京成のビブラマリエ!をお土産に頂いたことがありました。
その大苗は立派なものでしたが、栽培をはじめすぐに癌腫
が出て落胆したことがありました。 うちで感染したことはとても考えられないので、ビブラマリエ!の圃場が怪しいと思いました。ブログをさがしたらもう8年も前のことでした。 ビブラマリエ!は、そうとう良い花だと思いますが、他にも同花で癌腫のことを言っている記事がないか探してみたくなりました。(今のところ、あなた様と私の2つのデータ(笑)しかないので)

返信する
オトメンパパ

Robin ٩( ᐛ )وさん、こんにちは!

> 栽培をはじめすぐに癌腫が出て落胆したことがありました。

せっかくのお土産が残念でしたね。
癌腫は本当に困る病気ですね。スコップや剪定バサミを分けることがストレスです(´ー`A;)
うちのビブラマリエ!は今のところ品種の良さが感じられていませんので、早く元気な姿に復活してほしいと思っています。

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