こんにちは、オトメンパパです。
さあ、あっっっつい夏が終わり9月になりました(地域によってはまだ暑いですが!)。
9月のバラのお手入れと言えば、夏剪定ですね!
名前に「夏」とついていますが、9月上旬に行うことが多い剪定で、秋バラを楽しむための通過儀礼的なお手入れですね♪
バラの夏剪定は必ず行う必要があるわけではないのですが、夏剪定を行うことで秋バラの開花時期(10月頃)や花の咲く高さを揃えて咲かせることができます。
また、夏の間に乱れた樹形を整える働きもあり、サッパリして樹形も整うので好きな方も多いのでは?(私だけ?)なんて思っています^^
ただ注意点としては、暑さや黒星病で葉が落ちている状態のバラには、夏剪定は行いません。
バラは体力を回復させようとしているところなので、回復の元である葉は剪定せず、できるだけ残した方が良いためです。
それでは、9月のバラの育て方とお手入れ方法を見ていきましょう♪
バラの9月の育て方とお手入れ!
9月のバラのお手入れ方法と育て方です。
- 夏剪定!9月のバラの一番のお手入れはコレ!
- 追肥して秋バラに備える
- 台風対策と台風後のメンテナンス
- コガネムシ幼虫のチェックと駆除
- 葉を落としたバラには活力剤
- 害虫予防と駆除にオルトラン粒剤をまく
- 鉢増し♪大きな鉢でのびのびと育てよう
- 病気予防:薬剤散布or無農薬対策
- 毎度おなじみ除草と中耕
9月のお世話は、なんと言っても夏剪定ですね!
きれいな秋バラを目指して、かわゆいバラを整えてあげましょう♪
それでは、まずは夏剪定から見ていきましょう。
夏剪定!9月のバラの一番のお手入れはコレ!
暑い夏の地味なお手入れお疲れ様でした!
さあ、9月は夏剪定を行って、秋バラを楽しみましょう♪
<夏剪定前:地植えレディエマハミルトン>
<夏剪定後:地植えレディエマハミルトン>
まずは夏剪定を行う目的を確認します。
- 花の咲く高さを揃える
夏が終わった頃のバラは長い枝や短い枝など様々です。剪定して長さを整えることで、開花する高さが揃います。 - 開花時期を揃える
夏剪定を行わなければポツポツと開花し続けます。切り揃えることで芽吹き~開花までの日数が揃います。 - 枝の整理
混み合った枝や枯れた枝、細すぎる枝などを剪定して整理します。 - 株の様子を確認
目的というより副次的なものですが、剪定する時は株の様子をよく観察することになりますよね。そうすることで病気や害虫などのバラの不具合を発見できます。
秋の花は春の花とはまた違った姿になることも多く、趣きがあって良いですよね( ´∀`)b
また、枝の先端の柔軟な部分がなくなることで、株元からシュートが出る可能性も上がります。
下記は元気に夏を過ごせて、夏剪定を行ったバラの例です。デルバールのラ・ドルチェ・ヴィータです。10号鉢に植えています。
<夏剪定前:元気なバラ>
<夏剪定後:元気なバラ>
上記の良い効果のある夏剪定、早くやりたくなりますよね。しかしお待ちください。夏剪定ができるバラは葉っぱが残っている健康な株の場合に限ります。
夏剪定をしてはいけないバラや、しなくても良いバラもあります。
- 夏の暑さで夏バテして葉っぱが落ちたバラ
- 病気で葉っぱが少ないバラ
- 一季咲きのバラ
- 新苗や挿し木して2年目などの若いバラもほぼ不要
夏剪定は枝を切り、葉っぱを少なくしますので、夏バテや病気で葉の少なくなったバラには行いません。
体力を回復させるためには葉っぱが必要になるからです。
ただ、弱ったバラには手を加えたくなりますよね。なんとか手助けできないものか、と。
または次のような、葉っぱは半分くらい残っているけど元気!という感じでもない。こういうバラは夏剪定しても良いの?と迷う時もあります。
<剪定前:夏バテ気味なバラ>
夏バテ気味なこのバラはERのシャーロットオースチンです。
<剪定後:夏バテ気味なバラ>
夏バテや病気で葉を落としたバラは、3分の1を切るような夏剪定はしませんが、枝を整理するのはオススメです。
手を入れることでバラの現在の様子もよくわかりますし。
そんなバラの夏剪定を下記にまとめましたので、良かったらご覧ください。
また、一季咲きのバラも夏剪定は不要です。剪定しても秋に開花しないので、開花目的の夏剪定は不要ということになります。樹形を整える目的ならOKですね。
若い苗もまだ夏剪定をする必要はありません。葉をできるだけ残し、株の成長に注力してもらいましょう。
それでは、夏剪定を行うポイントです。
- 夏剪定は9月半ばまでに行う
この時期を過ぎると、開花する頃に気温が下がりすぎ開花しないことも。 - 剪定バサミは研いでおく
切れ味をよくしておくと、切る時に枝がつぶれたりしなくなります。 - 樹高は全体の3分の2くらいにする
品種によりますが、目安として3分の1くらいを切りましょう。 - 扇形になるように整える
株の中心の樹高をやや高めで、周りをやや低めに切ります。 - 細い枝や込み合う枝を切る
花が見込めない細い枝や、混み合うふところ枝などを切りましょう。
夏剪定の方法は下記にまとめました。詳細は下記をご覧ください。
バラの夏剪定!方法は?レディエマハミルトンを剪定剪定バサミは耐水ペーパーで簡単に研ぐ方法と、しっかりと研ぐ方法があります。
剪定ばさみの超簡単な研ぎ方!これでいつもピッカピカ♪ 剪定バサミの手入れ!研ぎ方は?画像で解説!また、次でご紹介しますが夏剪定をしたら追肥をして、芽吹きと開花を促してあげましょう。
追肥して秋バラに備える
夏剪定ではほとんどの枝を剪定します。そんな夏剪定を行うことで、バラはたくさんの芽を同時期に出すことになります。そして芽を伸ばしたら、蕾も開花も同時期になります。
上記のことから夏剪定後のバラには大きなエネルギーが必要になりますので、追肥してあげましょう。
大きく育った地植えのバラは追肥しなくても大丈夫ですが、鉢植えのバラや1~2年めの大苗のバラなどはぜひ追肥してあげましょう。
追肥については下記に詳細をまとめました。以前に書いた記事なのでしょぼかったため、加筆修正しました(笑)
バラの追肥!施肥する方法と量は?台風対策と台風後のメンテナンス
9月~10月は台風が襲来するシーズンでもあります。
大型の台風では、放っておくとバラの枝が折れたり鉢植えが倒れたりすることがありますので、あらかじめ台風対策をしておきましょう。
私は以前、2メートルくらいに育ったベーサルシュートが、下記画像のように台風通過後に根本からポッキリ折れていたことがあります。そうはならないように。後悔先に立たずです(涙)
<ちぎれて横たわるバラのシュート>
- 鉢植えは軒下など壁際に寄せる
- 鉢植えは寄せ合いまとめて置く
- 背が高めの倒れやすい鉢はあらかじめ倒しておく
- 支柱を立てて株を補強しておく
この時、支柱を2本使って支柱自体を別の支柱で斜めに支えると効果的 - 広がっている枝をまとめて麻ひもで縛る
台風が襲来した時の様子です↓ベーサルシュートが4本も千切れて吹き飛んでいました・・・
バラの台風被害報告と対策また、台風が通り過ぎた後は次のようなお手入れもしてあげましょう。
- 折れた枝を剪定する
- シャワーで株を洗い流す
ゴミや台風が運んできた海水の塩分を洗い流す - 傾いた地植えのバラの傾きを直し、支柱で固定する
<傾いたバラの株元>
強い台風の通過後は、けっこう株が傾いてしまうことがあるので、傾きを元に戻してその位置で支柱に紐で縛って固定すると良いですよ。もとに戻しただけですと、またすぐ傾いてしまうので(^_^;)
コガネムシ幼虫のチェックと駆除
コガネムシ(カナブン)の幼虫も今の時期は注意したいバラのお世話の一つです。
鉢植えのバラで次のような症状が出た場合、コガネムシの幼虫に根っこを食害されている可能性があります。
- 土の表面が乾かない
- ふかふかとした感じの土
- 少し土が沈む
- 水やりで株がぐらついている
- 葉っぱが黄色くなる
- 蕾がつかない
怪しい場合は軽く土を掘ってみましょう。いる場合はすぐに見つかります(^_^;)
コガネムシの幼虫を発見してしまったら掘り返して捕殺するか農薬をまくしかないのですが、青いパッケージのオルトラン粒剤のDX(デラックス)はコガネムシの幼虫に効きます。簡単にまくことができるのでオススメです。
バラの害虫駆除にオルトラン粒剤!使い方と量は?被害にあってしまったら、根が食害で減っているので軽く剪定しておきましょう。根から吸収する水分が減っているため、葉からの水分の蒸散量も少なくした方が、バランスが良くなり早めに回復します。
以前に被害にあった時の記事です。
コガネムシの幼虫にご用心!バラの根が食害されました葉を落としたバラには活力剤
バラが水切れや病気、夏バテなどで葉を落としてしまったり、コガネムシの幼虫被害で根を傷めていたら、活力剤をあげておくと良いでしょう。
カルシウムなどのミネラル成分をバランスよく配合しているので、根っこの成育や回復に期待できます。
私はリキダスを使っています。他にも色々な商品があるので試してみるのも面白いですよね。
害虫予防と駆除にオルトラン粒剤をまく
9月はコガネムシだけでなく、その他のバラの害虫予防もしっかり行いましょう。
害虫予防と駆除にオススメなのは、コガネムシの箇所でも登場したオルトラン粒剤です。赤いパッケージと青いパッケージのDXがありますが、青いパッケージがオススメです。
液体状の散布するオルトランもありますが、簡単なのは粒状のパラパラと土にまく使い方の粒剤ですね。
- 土にまいたオルトラン成分が水に溶け※、それをバラが吸い上げる
- バラにまわったオルトランの成分の効いた葉を害虫が食べる
- 害虫に薬剤がきく
※オルトラン粒剤をまいた後は、溶かすために水やりをしましょう。
カイガラムシには残念ながらオルトラン粒剤は効いていない様子なので、物理的に歯ブラシでこすり落としますが、けっこう面倒です。そんなカイガラムシにはホースのジェット水流がよくききます。簡単に吹き飛ばせますので一度お試しください(^o^)
バラのカイガラムシ!ジェット水流で簡単駆除また、テッポウムシの被害もけっこう目立つ季節です。
バラの株元をご機嫌に覗いてみると・・・
あ!おがくずが!!
バラの株元からおがくず状の物体が落ちていたら、残念なことにテッポウムシがバラの中を食い荒らしています。できるだけ早く駆除してあげてください。
バラのテッポウムシ!駆除方法をご紹介!鉢増し♪大きな鉢でのびのびと育てよう
春から順調に生育してきたバラで、まだ鉢増しをしていない場合はそろそろ植え替えしても良いかもしれません。
植え替えをする目安を次に記載しました。
- 朝に水やりをしても夕方には新芽がおじぎしている
- 土に細い棒を挿しても挿さらない
- 鉢底から根がたくさん出ている
- 葉が黄色くなってきた
上記のような場合は根詰まりしていることもあります。
9月の中旬以降の涼しい時間帯に手早く植え替えをしましょう。暑い時間帯は鉢から出した根が乾きやすいので、避けたほうが無難です。
次の記事は一番花のあとの鉢増しの記事ですが、内容は秋も同じなのでご参考まで。
バラの植え替え!時期は?一番花のあとがおすすめ!バラの病気予防:薬剤散布or無農薬対策
9月になって涼しくなると、うどんこ病が出始めます(T_T)
黒星病は相変わらず出ていると思いますが、夏の終わり頃はさらに一段とひどく症状が出るのではないでしょうか?
年中病気の予防は必要です。
私は病気用の薬剤散布はしていませんので、有機液肥を散布したり、米ぬかをまいたりしていて対策しています。
バラのうどんこ病!予防を無農薬でやってみる! バラのうどんこ病!薬以外で治療してみる! バラのうどんこ病!米のとぎ汁と黒砂糖液で対策しかしそもそもですが、できるだけ病気に強いバラを選ぶとやはり楽になります。
毎度おなじみ除草と中耕
9月もおなじみのバラのお手入れ、除草と中耕です。
自分で書いていて申し訳ないですが、ハッキリ言って面倒ですよね(笑)
最近あまりにも雑草を抜いていて、もうバラの世話なのか雑草の世話なのかわからなくなってきたので、正方形のレンガ(通常のレンガ2つ分のサイズ)を買ってきて、バラの周りの土の上に置こうと思っています。
たくさん数が必要なのでけっこうな出費となりそうですが、お小遣いをはたいて買い足していこうと思っています!
さて、レンガを買うまでは気を取り直して・・・
中耕していきましょう!
除草と中耕のメリットです。
- 土が柔らかくなる
酸素や水分、肥料などの養分が浸透しやすくなります - テッポウムシ予防
除草し枯れ葉を取り除くことで株周りがすっきりしてカミキリムシの産卵をしにくくします - 株周りを観察
テッポウムシ被害など、バラに異変があれば気づけます
中耕の手順は次の通りです。
土の表面2センチくらいをスコップなどで耕します。
中耕後、バラの株元の周囲に堆肥を厚さ1~2センチマルチしてあげましょう。
オルトラン粒剤をまいたり、追肥する場合は一度ですむのでオススメです。
お疲れ様でした!
さいごに
9月のバラの育て方とお手入れ方法でした!
今回も長くなってしまいました。バラってお世話がけっこう多いですね~
できるだけ楽しんでやっていきましょう。
中耕のところでも書きましたが、我が家の庭の雑草抜きが大変なので、数年前から防草シートを敷いて、その上にリアル人工芝を敷いています。おかげで雑草抜きからだいぶ解放されたのですが、この人工芝がなかなか良くて気に入っています。
雑草が生えてこないのはもちろん、芝っぽさの質感や数年使っても劣化しないので、今度記事にしようかと思います。
畑の土の上は人工芝が敷けないので、正方形レンガですね♪
先月も投稿させていただきました岡山の森本です。
毎月参考にさせていただいています。
やはり、今月からは、夏剪定の後の、肥料、活力剤。台風対策。害虫対策。病気対策。
などなど。私はほとんど鉢で育てている為、
①肥料は油粕、骨粉を混ぜたもので発酵させたものを剪定と同時に施し、2週間後に
硫酸カリを与えます。メネデールと菌の黒汁を根と葉面散布を行います。(根力を付けるため)
②台風対策は厄介なもので、防風ネットを用い、つるバラは事前に転がしておきます。海が近いので、通過後はシャワーで散水、洗浄します。
③最後に害虫はやはりホソオビクチバ対策として、根からオルトラン粒剤。上からアファームを散布。
ハダニは今月は落ち着くかなあ。。。
病気対策は黒星病、うどんこ病、灰色かび病に対してサルバトーレ、ジマンダイセン、トップジン
などなど。
M・敏昭さん、こんにちは!
> 毎月参考にさせていただいています。
ありがとうございます!
> ①肥料は油粕、骨粉を混ぜたもので発酵させたものを剪定と同時に施し、2週間後に
> 硫酸カリを与えます。メネデールと菌の黒汁を根と葉面散布を行います。(根力を付けるため)
硫酸カリもあげているのですね。
> ②台風対策は厄介なもので、防風ネットを用い、つるバラは事前に転がしておきます。海が近いので、通過後> はシャワーで散水、洗浄します。
情報ありがとうございます。台風はあまりひどくない年だと良いのですが・・・
> ③最後に害虫はやはりホソオビクチバ対策として、根からオルトラン粒剤。上からアファームを散布。
> ハダニは今月は落ち着くかなあ。。。
> 病気対策は黒星病、うどんこ病、灰色かび病に対してサルバトーレ、ジマンダイセン、トップジン
こちらも薬剤の情報ありがとうございます。
お互いがんばりましょうね~^^